歯科技工室は、歯科口腔外科に設置され、歯科専門技術職である歯科技工士、歯科衛生士により構成されています。
歯科技工士は、患者さんの歯科技工物(口腔内装置)を迅速に作製しています。
また、歯科衛生士は、誤嚥性肺炎を予防するため、嚥下障害、脳卒中後の回復期及び術前術後の患者さんに対し、看護師と連携を取り口腔ケアを行っています。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)に対する口腔内装置、術後の顎欠損用の顎補綴(顎義歯)、骨折固定用のシーネ、顎関節治療用のスプリント(口腔内装置)、歯ぎしり防止用ナイトガード等の技工物を作製しています。
通常、歯科技工士は直接患者さんに接することは多くありませんが、完成した技工物を患者さんに装着する際に、ご感想やご希望等をお聞きするなど、できる限りコミュニケーションの場を持つよう心がけております。
病院歯科としての特徴を活かし、主に口腔外科疾患のケアを専門的に行っています。また、手術を控えた方や寝たきりの患者さんの口腔ケアを病棟看護師と連携を取りながら実施し、誤嚥性肺炎などの呼吸器感染の予防に貢献しています。
妊娠中期の方に対しては、ご本人及び新生児のデンタルIQ(虫歯などの歯科疾患や予防に対する理解度、認識度のレベル)向上を目的とした指導を行い、歯の大切さを知って頂くことを基本に取り組んでいます。